2011年06月30日

あさぎいろ、うすあさぎ − 浅葱色、薄浅葱

utakata.JPG


青みの葱の色と、さらに薄い色


淡々として
はかなく消えゆく泡をあらわした
「うたかた」です。

子どものころ過ごした家のすぐ前には川があり
ときに水かさを増し、
母屋の床上まで浸すことがよくありました。

そんなときは、裏山の中腹にある小さな土蔵の二階に上がり
ろうそくを灯して、川が静まるときを待ちました。

薄暗がりのなかで目にしたのは
土人形や行燈、蓑など
暮らしから遠ざかったものたち。
今思えば不謹慎なことですが
子どもにとっては楽しいひとときでもあったのです。

だからでしょうか。
今でも、消えゆく文化に意識が向きます。

岩手から福島まで港をめぐり
漁師さん、船大工さん、港町の方々が
とつとつと話聞かせてくださった
船玉のこと、出初め式のこと、祈りのこと。

経済的な復興はもとより
港文化が泡と消えぬよう願うばかりです。




【浅葱色、薄浅葱】
かさねの色目に見かけないのが意外なほど、美しい配
色。浅葱色と薄浅葱による、水の泡を表したお菓子です。
緑をふくむ水色より濃い青が、浅葱色。『源氏物語』にも
登場する伝統の色です。淡いほうが、薄浅葱。どちらも、
青みに傾いた色あいです。逆に、緑みに傾いたのが水
浅葱。字面に引きずられて、ちょっと混乱しそうですが。








posted by mikk at 23:49| Comment(4) | 水無月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
前回のサクランボのお菓子の色といい、
今回の浅葱とといいお菓子とは思えない
色合いにちょっと感動しました。
この浅葱は砂糖菓子かなにかですか?
夏らしいですね。

さて、文面に港巡りとありましたが、
何かの取材で行かれたりしたのでしょうか。
Posted by TSUCHITA at 2011年07月03日 10:29
*TSUCHITAさん*

アタリです。
浅葱色のお菓子は
干琥珀(ほしこはく)とよばれる砂糖菓子。
シャリシャリとした中から
透明感のある寒天があらわれます。

この干琥珀もお店によってさまざまで
こちらのものは表面がごくごく薄く
中の寒天はやわらかめ。
食べる楽しみの中でも
こんなにも食感がわくわくさせてくれるとは
と感じるお菓子です。

港めぐりのほうは
「港紀行」と題して
岩手の久慈から福島の小名浜まで
数年かけて取材したことがありました。
http://www.tohoku-epco.co.jp/shiro/08_10/04minato/index.html

港といえば気があらいのでは、と思っていたのですが
とつとつと語ってくださる方に多く出会い
習わしや暮らしぶりなど教えていただきました。
宮本常一への関心を高めるきっかけにもなった
貴重な経験になっています。

いわきの「じゃんがら」も
一度見てみたいと思っているところです。
Posted by mikk at 2011年07月04日 10:06
涼しげな色あいですね
これを見て、このあいだ見た和菓子のパンフレットを思い出しました

「とらや」の季節の羊羹、「水の宿(やどり)」です
白とこんな水色の組み合わせの、すずやかなお菓子は、気持ちがさわやかになりますね
7月下旬から1ヶ月間だけの限定販売だそうです
Posted by さくらねこ at 2011年07月19日 22:26
*さくらねこさん*

ほんと。
「水の宿」もすっきりとした
涼やかな色あわせ。
そろそろ登場したころなので
仙台のとらやさんに行ってみますね。

つい先日からこちらでは
カナカナカナと、ひぐらしの声。
夏のうつろいを感じています。
Posted by mikk at 2011年07月20日 11:40
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