2010年09月30日

こんじき − 金色




輝きをはなつ黄色


白秋とも金秋ともいわれる、秋。
それは五行思想からきている呼び名です。

その色にちなみ、秋に吹く風をあらわした
「金風」という銘のお菓子です。

このお菓子の色は、まばゆい金とは異なる
蒔絵の沈金を思わせる、底光りするような色。
谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』にあらわされたような
静けさのある美しさ
とでもいったらいいでしょうか。

乏しい光を受けて照り返すような色あいが
好ましくなります。

いま女性の間では
キラキラしたものが流行りですが
時には月明かりや蜜ろうの灯に照らされた
金色を見るほうが、心が静まる気がします。

そんな過ごし方のあう秋の夜長ですが
長月も、今日でおしまい。
明日から、また新しい月がはじまります。




【金色】
黄金のような光沢のある黄色。「こんじき」「きんい
ろ」「きんしょく」とも読みます。黄金色と同じ色。直
接的な色名をいわず、似た色の山吹色といわれる
こともありました。金色に近い色みには、ほかに金
茶もあります。それは、江戸時代になって生まれた
四十八茶百鼠の中の一つで、濃い赤みの黄色です。

posted by mikk at 23:05| Comment(2) | 長月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
光のあたっているところが、
金屏風のようなにぶい輝きを見せていますね
金色というのは、表現の難しい色です
塗るのも、写すのも・・・

きらびやかな光り方より
こんな風な底光りのような光り方のほうが
心の奥底に響きますね

人としても、そんな風な輝き方をしたいものです
Posted by さくらねこ at 2010年10月03日 07:42
*さくらねこさん*
金粉を散らしたお菓子はありますが
金色に向きあったものは少なくて
そんな中で出会ったお菓子でした。

金色を示す言葉そのものは
「くがね」として、万葉の時代からあったようです。
平安時代には、東北から多くの金がとれました。
その名残を伝える中尊寺金色堂の輝きも
たしかに見ごたえはありますが
渋みのある輝きのほうがなおのこと
心に響いてくる気がします。

さくらねこさんと同じく
いつしか、そういう在り方にいたれば幸せですね。
Posted by mikk at 2010年10月04日 13:06
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