2009年10月31日

にっけいいろ − 肉桂色




芳しいニッキの赤茶色


小京都は、全国にありますが
先日訪ねたのは、秋田の角館。
仙台から向かう列車の車窓から
照りはえる紅葉が見えました。

山々の、緑葉、黄葉とあるなかに
真紅に染まった葉が、ひと群れ、またひと群れ。
それを見つけていくのが楽しくて
うつらうつらしていた眼も、すっきり。
旅気分を味わえました。

その時は、紅葉狩りとはいきませんでしたが
お菓子なら、こうしてゆっくり「もみじ」を味わえます。

いつもなら、黄葉、紅葉とかわりゆく
練りきりのお菓子をいただくところですが
今回は、葉の縁が繊細に表された
艶干し錦玉(つやぼしきんぎょく)にしました。

肉桂色のもみじをいくつも並べては
秋を楽しみ、ひとつ、ふたつと、口のなかへ。

しゃりしゃりとした甘さがとけていき
少し冷えてかたまりつつあった心と体を
ふぅーっと解き放ってくれました。




【肉桂色】
おだやかな赤茶色。シナモンに似たニッキ(肉桂)
を乾燥させた樹皮の色です。シナモンスティック
より、明るめの色をイメージするとよいかもしれ
ません。ニッキといえば、駄菓子のニッキ玉もあ
りますが、京都の生八つ橋にも使われています。

posted by mikk at 18:34| Comment(10) | 神無月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは

肉桂色で表現されたところが優美ですね。

練りきりや干菓子など緑、黄、紅といっ
た色合いで表現されるものが多くある中で、
穏やかな色合いとしゃきっとした透明感ある
質感が繊細さを引き立てて雅やかに映り、
新鮮に思えました。

奥ゆかしく風雅な色合いの楓、深まる秋を静
かに感じさせてくれて心も和みます。
Posted by ymatsu at 2009年11月07日 23:57
*ymatsuさん*
こんばんは。
くっきりした色合いの楓のお菓子が多いなか
控えめな色が、かえって目をひきました。
繊細で、優美で、奥ゆかしく風雅。
ymatsuさんがつむぎだされる言葉そのものが
なんともはんなりとして
友禅を広げられたかのようです。
ymatsuさんがつくりだされる、雅やかな和紙の世界に通じますね。
そうそう、先日うかがった先で
ニッキ飴をごちそうになりました。
肉桂色より生八橋の色に近かったのですが
それが、すっきりとした甘さ。
和紙の制作の合間に、ひと口召し上がられると
気分がすっきりされるかもしれません。
Posted by mikk at 2009年11月09日 20:34
こんにちは。
紅葉といえば赤という単純なイメージですが、
こういう色の方がグッと心に残ります。
肌寒さ、ゆるやかな日差し、
ひらひらと落ちてしまいそうな繊細さ、
とても風情がありますね。
ちなみに大阪では紅葉の天ぷらがあります。
これもまた違った秋の楽しみ方ですね♪
Posted by 豆奴 at 2009年11月10日 13:42
幼子が手を振るようにもみじ散る

いただきます さんままつたけ もみじ菓子
Posted by 日向子 at 2009年11月10日 18:41
*豆奴さん*
こんにちは。
深紅の葉には華がありますが
はかなげな色あいもまた、心に残るものですね。
先ごろお話をうかがった方は
子どものころ、もみじ狩りをしては
お料理にあしらっていたそう。
紅葉の天ぷらも、季節をまるごといただく感じですね。
おさんぽの途中で見つけた紅葉も
ひらりとお料理に添えれば
素敵なおもてなしになりそうです。
Posted by mikk at 2009年11月13日 12:30
*日向子さん*
ちょっと肌寒くなってきましたね。
秋から冬へと変わるころ
「幼子が手を振るようにもみじ散る」
少しせつなさを感じる句ですね。
気持ちのうえでは、しっとりといきたいところですが
冬になる前に栄養を蓄えなければと
体が考えるのでしょうか
たっぷりお食事をいただいてしまいます。
「いただきます さんままつたけ もみじ菓子」
まさに、こんな感じ。
おいしい季節だから、とめようがありませんね。
もみじ菓子といえば
浮かんでくるのは広島のもみじ饅頭。
またまた、食べものの話題になってしまいましたが
日向子さんも、お食事にお菓子にたっぷり召しあがれ。
Posted by mikk at 2009年11月13日 12:44
山の紅葉を思い浮かべる色ですね
鮮やかな赤・黄もステキですけど
こういう落ち着いた色の色づきも味があります

なので、桜の紅葉もすきなんです
派手さはないけど、微妙な色あいで色づいていて

しゃりっとした口当たりが、おいしそうです
食べてみたいお菓子です
Posted by さくらねこ at 2009年11月15日 01:45
*さくらねこさん*
桜の紅葉も、いい色あいですね。
そういえば、秋田の角館も桜の名所。
10月に訪ねたとき
町中はまだそれほど紅く染まっていませんでしたが
今ごろ、ちょうど見ごろかもしれません。
京都でも大学あたりの桜を
見上げながら通った思い出はあるのに
秋は見逃していたのか
紅葉の思い出が抜け落ちています。
そのころ、なにを見ていたんでしょうね。
あの坂を駆け足で通り抜けていたのかな
とぼんやりした記憶を追っています。
Posted by mikk at 2009年11月17日 22:05
 早朝、薄霜のかかる紅葉の中を散策して来たばかり。
色合いだけでなく踏みしだく音まで感じるような
しゃりっとした質感や陽りの感触もそのままです。
 旅先で和菓子屋さんを覗くことがありますが
この寒山に散り敷くような紅葉は初めて拝見。
手のひらに載せて眺めてみたい気もしながら
でも、おいしそうですね。
Posted by morinof at 2009年12月22日 08:17
*morinofさん*
メリークリスマスです♪
早朝のお散歩は、心地よかったことでしょう。
音楽家の方は散歩しながら
ひらめくことも多いようです。
こちらは、枯葉を拾ったり、幹にふれてみたり
つい目の前のことに気がいってしまいがちですが
ゆっくりその場の空気を感じ
楽しむ心をもてればと思います。
そういえば、ある方は
旅先でどこでも、わずかな時間を見つけては
ぐるりと周囲をお散歩されるのです。
ふと気づけば、その姿が小さくなるくらいまで遠く。
きっと考え方の尺度も大きいのだろうと
思ったのでした。
鳥のように広い目線で
虫のように深い目線で
見つめていきたいものです。
Posted by mikk at 2009年12月24日 09:05
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