2009年01月27日

たいこう − 退紅




万葉からある慎ましい淡紅色


「千扇(せんめん)」と名づけられた
吉祥を表す優雅な末広に
この色をあてていいものか
気持ちに折りあいがつかないまま、いつの間にか睦月も下旬。
少々、季を逃しての紹介になります。

扇で思いだすのは、学生の頃のこと。
京都の夏は暑く、窓からの風もなく
そこここに下敷きであおぐ学生がいました。
そのとき、先生が言われたひと言。
「日本には扇子という文化があります」

それを機会に扇を持つようになり
クラスでもごく自然に、扇を見かけるようになりました。

うちわは中国から伝わり
扇は日本で生まれたもの。
平安時代から使われていたといいます。

涼を求めるのは、まだまだ先ですが
大事にしたい文化です。




【退紅】
くすんだ淡紅色。粗染(あらぞめ)ともいいます。
万葉集の頃からある庶民に許された色で、わず
かな紅花で染めた淡い色、あるいは褪色した淡
紅であったのでは、と考えられています。退紅と
淡紅との違いは、くすみのある、なし、になります。

posted by mikk at 15:11| Comment(8) | 睦月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これもまたおめでたいお菓子ですね
程よい赤味のある桃色が
なんともいえずやさしい気分にさせてくれます

京都の夏はホント蒸し暑いですものね
その蒸し暑さには浴衣が過ごしやすく、
すだれや打ち水が涼しさをよんでくれます
昔の人の工夫ですね

扇子も便利ですね
私も昨夏祇園祭の宵山の折に、
着物や小物のお店が店先に出しているものを買いました
うちわのようにかさばらず、布の扇子は風がやわらかで重宝しました
日本文化をきちんとつたえられた先生に感心しました
Posted by さくらねこ at 2009年01月28日 01:33
お嬢様下敷きよりもセンスよく

恥じらいを扇子に託し目を伏せる

末広はお尻のことじゃありません
Posted by 日向子 at 2009年01月28日 10:47
mikkさん こんばんは♪
淡い紅の色が、ほのかに春を思わせ
心地良いですね♪
mikkさんの選ばれる和菓子はどれも雰囲気が
あって暖かい!!

こちらで色のお勉強をさせて戴くように
なって料理の器の色にも、気を配るように
なりました。
派手になった帯をテーブルランナーとして
使ってますが、扇面の模様のはきっと
使えないと思います。
ちょっと、惜しい(笑)
Posted by ☆奈々☆ at 2009年01月29日 20:02
『退』と付くとどこか寂しいイメージですが、
色合いは可愛らしく上品ですね。
扇子は趣があって素敵なだけでなく、
コンパクトなので旅行の必需品になってます♪
私、学生の頃は下敷きで仰いでいたような(笑)
扇子にしたら良かったナ♪
Posted by 豆奴 at 2009年01月29日 20:22
*さくらねこさん*
こちら仙台は、冷たい雨。
みぞれになるのではと思われるような寒さで
祇園祭ごろの暑さが少々恋しいところです。
布の扇子も、いいですね。
学生のとき求めたのは、紙のもの。
お香がたきしめてあったのか
風とともに、かすかな香りを運んでくれました。
そういえば、京都で春に結婚式をあげた友人の引出物も
さくらの描かれた雅やかな扇子。
その心づかいも素敵だなと思ったものです。
扇子の良さに気づかせてくださった先生や
講義より葵祭を見るほうが、どれだけ勉強になることか
と休講にしてくださった先生など
そんな心づかいは、後々まで残るものですね。
Posted by mikk at 2009年01月30日 15:58
*日向子さん*
「お嬢様下敷きよりもセンスよく」
一句目から言葉あそびとは。
この軽やかな掛詞が、日向子さんらしいですね。

しぐさの美しさに、言葉を失ってしまいそうなのは二句目。
「恥じらいを扇子に託し目を伏せる」
情景が浮かんでくるようです。
ですが、あまり見かけなくなりました。
日向子さんの、ふとしたしぐさに
表れるのを待つとしましょう。
Posted by mikk at 2009年01月30日 16:16
*奈々さん*
「雰囲気があって、暖かいお菓子」
そう言っていただいて、ありがとうございます。
こうしてお菓子を紹介し続けると
その年によって、その時々の気分によって
お菓子の選び方にも違いが出てくるかもしれませんね。
どんなお菓子が並ぶことになるのか
自分でも予測がつきませんが
ふり返る楽しさもあります。
お料理やテーブルコーディネートにも
その時々の気分が出てくるかも。
楽しみですね。
Posted by mikk at 2009年01月30日 16:25
*豆奴さん*
そうなのです。
「退」がつくと、せっかくのお祝いに
水をさすような気がして……。
ですが、形も色あいも好きなので
紹介することにしました。
扇子は、本当に便利で、知恵を感じます。
といっても、こちらも学生になった頃は下敷き派。
先生のひと言がなかったら
ずっと縁遠いものだったでしょう。
教えてくださった先生に感謝です。
Posted by mikk at 2009年01月30日 16:45
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