2008年11月23日

きくちば − 黄朽葉




王朝人も好んだ黄みの落葉色


いつの間にか街も、すっかり秋の色。
はらはらと落葉が舞っています。
お菓子も晩秋を思わせる景色になりました。

色みは秋なのだけれど
なんだろうと近づいてみたら
黄朽葉のいただきに渡した枝に
柿がぽつんと残っています。

来年もまたよく実りますようにと
ひとつ残しておく、木を守るおまじない
「木守り(きまもり)」でした。

柿だけでなく、みかんや柚子など
実のなる木には、おなじ風習があるそう。
そういえば山菜採りでも
根こそぎ採らず、少し残しておくのがならい。
それは、いのちの連なりを考えてのことでしょうが
木守りの柿も、わけがあってのことでしょうか。

神さまへのお供えなのか
鳥たちとわけあうためなのか。
柿の実ひとつの情景にも
想いがあるものなんですね。




【黄朽葉色】
イチョウの黄葉のような色。朽葉色として茶がか
った赤黄もありますが、朽葉でも黄みがかったの
を黄朽葉、青みを青朽葉、赤みを赤朽葉と、清少
納言のころから呼びわけられていました。かさね
の色目にもあり、黄朽葉は黄と朽葉を重ねた配色。
晩秋から初冬にかけて身につけられた色みです。

posted by mikk at 18:45| Comment(6) | 霜月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「木守り」… 願掛けというかすてきな風習だと思います。
最近、向上や発展ではなく現状維持・継続ということを良く考えます。
御菓子の色はとても澄んだ色ですね、綺麗です。
食べてみたいっ。
そちらは 気候 いかがですか? 雪が早いところもあるそうですが。
残りの秋、収穫し冬を越せるようにしたいですね。
Posted by 蒼 at 2008年11月24日 07:18
秋にふさわしい柔らかな色ですね。
人は自分たちの食べる分だけを収穫すればいいですね。
自然になじむように生きていきたい。
Posted by たっくん at 2008年11月24日 10:09
*蒼さん*
こちらは、初雪が降りました。
といっても、朝に弱いので
まだ積もったところは見ていないのですが。
向上や発展も大事でしょうが
ときには、じーっと力を蓄えるのも必要なこと。
ということで、このお菓子の中はお餅入り。
ちょっと力をつけたいときに、おすすめです。
Posted by mikk at 2008年11月24日 18:28
*たっくんさん*
もっと、もっと、と思いがちですが、
自分にとって程よいのが、いちばんなのでしょう。
なにごとにも言えるかもしれませんね。
ともすれば忘れがちになってしまうので
心にとめておきたいなと思います。
Posted by mikk at 2008年11月24日 18:34
カラスにも分けてあげよう秋の実を

里山に神の恵みがあふれ出す

朽ちてなお色と香りは残るもの
Posted by 日向子 at 2008年11月26日 09:07
*日向子さん*
街にあれだけ柿がでまわっていれば
里の柿はずいぶん残っているのではと、思ってしまいます。
カラスにも、どうぞ、どうぞ。
もしかしたら、渋柿のおいしい食べ方も知っているかもしれません。
朽ちてこそ、色が深まり、香りもふかまり、養分になりますから
めぐりめぐって木や植物が育つのでしょう。
よくできていますね、自然って。
Posted by mikk at 2008年11月27日 08:56
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