2008年11月10日

しかんちゃ − 芝翫茶 




中村芝翫ごのみの茶色


きゅっと固くとじた「まつぼっくり」。
このくすんだ茶は、粋な色として
江戸後期から好まれてきた色です。

とくに歌舞伎役者が好んだ色や文様は
その人ひとりで終わらず、代々引き継がれてきました。

この色も、そのひとつ。
初代中村芝翫となった
三代目中村歌右衛門が好んだものです。
いまの七代目の芝翫さんは
中村橋之助さんのお父さま。
華やかな世界にあっても、名や芸を継いでいくのは
かなりのご苦労があることでしょう。

とりたてて、しがらみのないほうが
気楽に、自由に、生きてゆけるもの。
好きなことを、好きなときに、好きなように。

肌寒くなってきたこの時季こそ
まつぼっくりが開いていくように
ちぢこまっている心と体を、ゆるゆるとほどいて
好きなことをたっぷりと楽しみたいものです。




【芝翫茶色】
くすみのある黄赤がかった茶色。江戸時代には
華美を禁じられたことから、その許された色調の
なかで、よりおしゃれを楽しむ色が町衆の間に生
まれてきます。それが「四十八茶(しじゅうはっち
ゃ)」。茶系に渋みのある色が数多く生まれました。

posted by mikk at 16:34| Comment(10) | 霜月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この間、公園のイチョウを見に行ったとき
松の木の側を通ったら、松ぼっくりが
たくさん落ちていました。
子どものころ、これを拾って遊んだことを
思い出しました。
江戸時代の人々が好んだと言うしかんちゃ、
今の人たちがよくパステルカラーを身にする
ように、粋に着こなしていたんでしょうね〜
風恋も、しがらみにとらわれず、気楽に
好きなように生きたいです…
Posted by 風恋 at 2008年11月11日 22:52
好きなこと好きなようにはいかぬもの

まつぼくり君は松の子風の子か

まつぼくり着こなしだけは役者並み

年を経て渋みも増していい女
Posted by 日向子 at 2008年11月12日 09:21
こんにちは
茶系統の色合いは江戸の人の好みを表しているように思います。
茶系統の色名が多いのも日本の美意識を映しているようですね。
赤みがかったところが落着いた渋みとともに華やかさも感じられます。
松笠の干菓子、品のよい形と色合いが調和して素敵ですね。
Posted by ymatsu at 2008年11月12日 10:05
*風恋さん*
まつぼっくりとか、どんぐりとか
いまでも拾ってしまいます。
季節によっては、まつぼっくりが開いて
花のような形になっているものもあったりして
楽しくなってきます。
江戸のころは、色といい、文様といい、ほれぼれするほど。
着こなしを見習いたいですね。
そして、どれだけ好きなように生きられるかは
自分をどこまで解き放てるか、なのかもしれませんね。
そうありたいなと思います。
Posted by mikk at 2008年11月13日 22:00
*日向子さん*
「好きなこと好きなようにはいかぬもの」
そうですか、残念……と言いつつ
案外、好きなように過ごしているのかもしれませんね。

「年を経て渋みも増していい女」
本の好みとか、好きなものとか
話をすると、渋いねと言われますが
そうなりたいものです。
Posted by mikk at 2008年11月13日 22:13
*ymatsuさん*
和紙も色に通じますから
季節にあわせた色あいなど
似ているところが多い気がします。
渋みのある色もよいものですが
先日の「錦繍」の作品は、ほんとうに麗しいものでした。
いまでも浮かんできます。
目の保養、ごちそうさまでした。
Posted by mikk at 2008年11月13日 22:21
くっきりとカサが浮き出た松ぼっくり。
食べるのが勿体ないくらいですね。
中村芝翫さんの名前が由来だなんて面白い!
許された色調の中で着こなしを楽しむ・・
そこに本物のお洒落が生まれそうですね☆
Posted by 豆奴 at 2008年11月15日 12:05
*豆奴さん*
なんでもいいよと許されるより
制限があるほうが
さまざまに工夫するのかもしれませんね。
それが知恵にもなるのでしょう。
楽しみながら考えて
「見つけた!」となるといいですね。
Posted by mikk at 2008年11月15日 17:03
淡い茶のような粋な色
薄めの色は肌の色との相性で、似合う人・似合わない人・・・
私はパステルカラーが苦手なので、こういう色の似合う人は憧れです

ほんとのまつぼっくりみたいに見えますね
のくらいの大きさなのでしょう?
落雁ですか?
Posted by さくらねこ at 2008年11月18日 00:35
*さくらねこさん*
薄めの色やパステルカラー
私も、なかなか着こなせません。
茶とか、鼠とか、粋に着てみたいのですが……。

まつぼっくりの大きさは、2〜3センチといったところ。
お口にぽんと入ってしまいます。
これは落雁ではなくて、すーっと消えていく和三盆でしたよ。
コーヒーにも合わせてみましたが
風味を感じられるのは、お茶のほう。
ふたつ、みっつ、といただくと
意外におなかに足りるのでした。
Posted by mikk at 2008年11月19日 23:57
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