2008年09月30日

おみなえしいろ − 女郎花色




秋の野に咲く緑みの黄


秋の七草のひとつ
おみなえしを意識したのは
生け花のけいこの初日のことでした。

小花の可憐な花なのに
女郎花という名が
そぐわない気がしたのを覚えています。

ですが、女郎という言葉は
身分のある女性や若い女性のこともさすようで
花の姿は、うら若き女性の美しさにたとえられたといいます。

秋の野をあでやかに彩るこの花を
粟花ともいうのは
粟を散らしたようにも見えるからでしょう。

その花の色や形を、「みのり」のお菓子の
ちょうど中ほどに見つけました。

女郎花に見えたのは
稲穂で黄金色に染まった田を表したものだそう。
題材は違っても、黄色から赤茶色へと
景色を変える季節が近づいてきました。




【女郎花色】
緑がかった黄色。女郎花の花の色のことです。平安
時代からある色名で、『源氏物語』にも登場します。
かさねの色目にも「女郎花」があり、青糸と黄糸で
織った緑みの黄色と、青色をかさねた配色とする説、
青と萌黄をかさねた説と、いくつかの説があります。

posted by mikk at 22:54| Comment(12) | 長月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
続けての更新ですねー!
おみなえし、秋の七草でしたよね

このお菓子、くすんだ黄緑からオレンジへのグラデーションがきれいですね
すこしくすんだ色あいが、秋を感じます

>女郎という言葉は身分のある女性や若い女性のこともさすようで
そうなのですか、言葉をいろいろ変化して使われて行ってるのですね
そう聞くと、「女郎花」の花の名もわかる気がします
Posted by さくらねこ at 2008年10月01日 00:44
パット見たら私の仕事中の捻り鉢巻に見えました
よーーーーく見たら素敵なお菓子ではありませんか
私だったら緑の部分からカジカジしたいです。
下らなくてすまんです
Posted by 元窯 at 2008年10月01日 12:56
風にそよぐ草むらに、おみなえしを見つけたとき
とても新鮮な印象をうけてきましたが
初々しい女性に見立てて名づけられたのでしたね。
分かるような気がします。
ひらがなで表わした方が、より優しい女性のように
感じられますね…
「みのり」という菓子、すてきですね〜
美しい色合いに、柔らかなフォルム、ひとつの
想いを包み込んだ、大きな芸術作品に見えて
きます。
Posted by 風恋 at 2008年10月01日 22:55
女郎花!漢字はじめて知りました。
『ゆうゆう歳時記』拝見しました。プロフィールみて驚きました。                  北九州→島根→京都!!!
よくぞ仙台に辿り着いていただけて うれしいです。
『トランヴェール』新幹線で必ず読んでいます。
mikkさんの文章に 気付かないで触れていたかも・・・♪
Posted by yucco at 2008年10月01日 22:58
あららっという間に、秋が来ていました。
森が恋しい季節です。
秋の森や野も、春に負けない程美しい色に満ちていますよね。

Posted by sakuranomori at 2008年10月01日 23:38
*さくらねこさん*
長月の連日のかけこみ記事に
コメントありがとうございます。
ご覧いただいているというのは、本当に心強いものです。
お菓子も秋色に近づいてきました。
草木とおなじように
言葉も生きているということでしょうね。
しだいに変化していくということは。
Posted by mikk at 2008年10月02日 00:14
*元窯ご主人さん*
ちょっと不良で粋なご主人さんが
ねじり鉢巻きとは……。
こちらも、もちろん緑のつぶつぶあたりから
いただきました。
パクパクといってしまったけれど
カジカジすればよかった。
Posted by mikk at 2008年10月02日 00:21
*風恋さん*
風恋さんなら、ご覧になったことがあるでしょうか。
「女郎花 少しはなれて 男郎花」という情景。
星野立子が詠んだ句です。
黄色い女郎花と、白い男郎花が、咲く様子。
どのような光景なんでしょうね。
こうして書いていても、おみなえしと
ひらがなで表したくなります。
読んでも、書いても、ひらがなは、やわらかくていいですね。
このお菓子のまろみにも通じる優しさです。
Posted by mikk at 2008年10月02日 00:31
*yuccoさん*
フラワーアレンジメントの場合は
「オミナエシ」となるのでしょうか。
洋花が中心でしょうから、
花材としてあまり使わないのかもしれませんね。
そして、ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
北へ、北へと、仙台に来て、仙台暮らしがもっとも長くなりつつあります。
『トランヴェール』(2008年10月発行)では
「気仙沼の牡蠣」について書いています。
ときおりお声がけをいただいているので
ご覧いただく機会は限られていると思いますが
まったく違う形で接点があったとしたら、素敵なことですね。
Posted by mikk at 2008年10月02日 00:47
*sakuranomoriさん*
秋の森も、いいですね。
枯れ葉を踏むカサカサという音、
どこからともなく風が運んでくる甘い香り。
赤く染まった葉っぱを
くるくると指で遊ばせながら歩くのも
いいものですね。
Posted by mikk at 2008年10月02日 01:00
うら若き乙女の姿花に似る

女郎花揺れて手招く夢の国

ほかほかの栗のご飯に母の味
Posted by 日向子 at 2008年10月02日 08:32
*日向子さん*
花よりだんごのほうなのでつい
栗ごはんに、きゅんとなりました。
そのまま炊けばよいように
栗の渋皮をむいて母が送ってきてくれたとき
親のありがたさを感じたものです。
遠く離れて暮らしていることで
かえってお互いを近づけているのかもしれません。
Posted by mikk at 2008年10月02日 20:53
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