2008年06月30日

ばいこうちゃ − 梅幸茶




初代尾上菊五郎好みの茶色


縁起のよさそうな梅幸という名。
歌舞伎役者、尾上菊五郎の俳号です。

いまの尾上菊五郎さんは七代目。
富司純子さんのご主人で、
寺島しのぶさんと菊五郎さんのお父さまといえば
わかりやすいでしょうか。

その初代の好んだ色が、梅幸茶になります。
江戸時代には、幕府によって華美を禁じられましたが
富裕な町人は、地味な茶や鼠系の色に美を見出し
さまざまな変化をつけて楽しんだといいます。
その色数、「四十八茶百鼠」といわれるほど。
数多くの色が、このころ生まれました。
それら渋みのある色に、江戸の粋が感じられます。

茶系は秋まで待つつもりでいましたが
たまたま見つけた梅幸茶。
いまの時季は、青梅が並ぶころではありますが、
ひんやりつるんとした味がほしくて
甘露梅が透けてみえる
「ささのつゆ」となりました。




【梅幸茶】
萌黄に鼠をふくんだ茶色。茶系にも、赤み、黒み、黄
みなど、ざまざまあります。歌舞伎役者にちなんだ代
表的な色は、赤みがかった団十郎茶、黄赤がかった
芝翫茶など。茶系といい、新橋色といい、江戸の流行
発信は、歌舞伎界、花柳界であったといえそうです。

posted by mikk at 22:19| Comment(11) | 水無月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うーん、渋い色ですねー
ほんとに梅のはいったお菓子家と思いましたよ!
笹の葉との組み合わせが、さっぱりと粋な感じで
冷やすとつるんとおいしそう♪

昔の人の粋な心は、茶やねずみでもおしゃれを楽しむ余裕があったんでしょうね
写真がデジタル主流になり、だんだんと派手な色に目がなれてきてしまっているような気がします
微妙な色あいに敏感でいたいですね
Posted by さくらねこ at 2008年06月30日 23:45
また来ちゃいました
今日(もう昨日ですね)、6月30日は、京都では水無月を食べて無常息災を祈るという風習があるんですよ
私はこの水無月が大好き!
白や抹茶がありますけど、黒(黒糖)が好きです
五建屋のが有名です
水無月⇒http://www.kanshundo.co.jp/museum/yogo/minazuki.htm
Posted by さくらねこ at 2008年07月01日 00:26
*さくらねこさん*
笹の葉も涼しげでしょう。
つるんとさっぱり、おいしくいただきました。
茶やねずみの微妙な色も、おしゃれですよね。
それでも、テーブルコーディネートなどでは
避けられがちなのだそうです。
難しいみたいですよ、色あわせが。
写真も音もデジタル主流で、ちょっと鮮明すぎて
PCもまぶしく感じてしまいます。
これはまた別の問題かな……。
Posted by mikk at 2008年07月01日 01:19
*さくらねこさん*
ようこそ、何度でもどうぞ。
懐かしいです、6月30日の水無月。
学生のころ、京都にいたので
お世話になっていた先生に
水無月のお菓子をいただいたことがありました。
そういえば、東北には水無月に似たお菓子もあります。
すみません、ちょっと名前を忘れてしまったので、
また思い出したらお知らせしますね。
そして、甘春堂さんも久しぶり。
お抹茶茶わんのお菓子を眺めつつ
お店の前をゆき過ぎていたことを思い出します。
もしかしたら、さくらねこさんと
近いところに住んでいたかもしれません。
Posted by mikk at 2008年07月01日 01:32
*さくらねこさん*
水無月に似たお菓子
どうしても思い出せず、友人に聞いてようやく。
「がんづき」といいます。
東北でがんづきといっても
もっちりしたタイプと、蒸しパンのようなタイプがあって
もっちりしたほうが水無月に似ています。
わかって、すっきりしました。
Posted by mikk at 2008年07月01日 20:51
mikkさん、ありがとうございます
フムフム、、、「がんづき」調べてみました
たしかに、2種類ありますね
もっちりタイプで三角のものが見た目が一緒ですね〜

がんづきは材料が小麦粉、
水無月は上新粉(米の粉)に白玉粉とくず粉を混ぜるようです
なので、おそらく食感は、がんづきの方がよりもちもちしていて
水無月の方がなめらかな口当たりではないでしょうか
東北と京都、かなり離れたところで、おなじ格好のお菓子があるのも、おもしろいですね!

⇒かんづき http://www.kahoku.co.jp/weekly/trend/071101_2.html
Posted by さくらねこ at 2008年07月01日 21:57
緑の笹の葉に包まれた瑞々しい「ささのつゆ」、
とても涼しげですね〜
目にしただけでも、汗が引くような感じがします。
この甘露梅が、梅幸茶という色合いなのですね。
色は見ていましたが、「梅幸茶」という色の名は
初めて聞きました。
一口に「茶」と言っても、いろいろな変化があるん
ですよね…
茶や鼠に美意識を持ったという江戸の人たちは
ほんと粋だったんですね〜
Posted by 風恋 at 2008年07月01日 22:53
*さくらねこさん*
がんづきのこと
調べてくださって、教えてくださって
ありがとうございます。
なるほど、なるほど……、ですね。
山形ご出身の方もメールをくださって
その方によれば、山形には京菓子に似たものがたくさんあるそう。
京都から北前船で運ばれたものが多いので
そのひとつだったのかもしれませんね、とのこと。
はっきりしたことはわかりませんが
これだけ似ていると、その説もたしかに、と思います。
さくらねこさんの水無月から北前船まで
おもしろいつながりでした。
みなさん、ありがとうございます。
Posted by mikk at 2008年07月02日 07:59
*風恋さん*
ちょっと見えづらいかもしれませんが
甘露梅に、梅幸茶の色を見つけました。
なかなか耳にしない色名ですよね。
茶や鼠、そして縞(しま)など、江戸の人たちは本当に粋。
その生き方や人とのやり取りも
学ぶところが多いようです。
Posted by mikk at 2008年07月02日 08:06
流行は昔歌舞伎で今テレビ

笹の露こっちの水は甘いかな

世の中に甘い水などないものよ
Posted by 日向子 at 2008年07月04日 15:53
*日向子さん*
いつの世も、流行は
芸能から生まれるのでしょうね。
ファッション、髪型、メイクも流行りがありますが
そういえば最近は、その人を象徴する色は
あまり聞きませんね。
あってもおかしくないのに。
そして、世の中に甘い水など、ないのですね。
ついあるのかなと夢みがちになりますが。
それでもこの「笹の露」は、すっきりした甘さでした。

Posted by mikk at 2008年07月05日 00:19
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