2008年06月28日

なでしこいろ − 撫子色




つつましい大和撫子の色


線香花火の火花のように
か細く散る花びらが大和撫子。
もともと日本にあった「撫子」のことです。
中国から渡ってきた唐撫子は
花びらの先だけちらちらと分かれたもの。

清少納言が『枕草子』で
草の花なら撫子。唐撫子はもちろん
大和撫子もたいそうよい、と詠んだ花です。

撫子といえば、秋の七草の一つですが、
花の咲く時期が長いこともあり
夏の季語とする説、秋の季語とする説があります。
お菓子では、花の咲きはじめに合わせて、いまの時期。
かさねの色目の撫子や唐撫子を身につけるのも
いまの時分になります。

昨年このお菓子を求めたときは、もう少し白に近く
朱華色(はねずいろ)に見えました。
それが今年は、少し色が濃くなり、花心も黄色から白に。
色あいを変えたり、素材を変えたり
その年ごとのわずかな変化に
伝統を守りながら変えていく姿勢を見る思いです。




【撫子色】
紫がかった淡紅色。大和撫子とも、河原撫子とも、呼
ばれる花の色です。和の色では、大和撫子を「撫子
色」、唐撫子を「石竹色(せきちくいろ)」として色に違
いを見出しています。色調では、撫子色よりも石竹
色のほうが、やや濃く黄みがかった色となります。

posted by mikk at 23:57| Comment(8) | 水無月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
つつましい大和撫子の色

実に素晴らしい

私はこの様な単純な形に強く惹かれます。
お菓子はどんだけ頑張って作っても食べてしまえば無くなってしまいますよね、後で想いだす時多分シンプルなほうがハッキリと頭に浮かぶのかな?

職人さんが考えて考えたこの素晴らしいお菓子に曲を付けるとしたら、などとくだらない事を考えています。

でも本当は今すぐ食べたいんですけど。


Posted by 元窯 at 2008年06月29日 22:56
「なでしこいろ」、初めて耳にする色です。
私たち日本人の先人は、自然や花などから
すてきな色を作り上げてきたんですね〜
この淡く落ち着いた「なでしこいろ」に
すっかり魅せられてしまいました。
ウチの花壇の撫子も、つぼみをふくらませ
まもなく楚々とした花を咲かせようとして
います。
Posted by 風恋 at 2008年06月29日 23:36
*元窯ご主人さん*
ありがとうございます。
ご主人さんに、そう言っていただけると
本当に心強いかぎりです。
好きなお菓子だけは、色や形や風味が浮かびます。
このお菓子、シンプルなこの姿形といい、餡の風味といい
職人技を感じます。
和菓子屋さんのご主人とはお会いしたことがないのですが
お仕事ぶりからして
きっと元窯ご主人さんとも深いお話ができるのでは、と思います。
さて、このお菓子に曲を付けるとしたらなんでしょう。
そんなことを考える間もなく、お口に入ってしまいました。
Posted by mikk at 2008年06月29日 23:52
*風恋さん*
植物をじっと見つめている
風恋さんのほうが
本来の色をとらえる目をおもちですよ、きっと。
こちらはお菓子を知ることで
植物を知るという逆順序。
また風恋さんのところで
さまざまな植物を覚えさせていただきますね。
Posted by mikk at 2008年06月30日 00:02
撫子色、、、
伊吹山で見たカワラナデシコの記憶で、もう少し濃い色と思ってました
なんとおだやかな色なんでしょう
和の色は、こういうおだやかな色あいがたくさんありますね
日本人の繊細な心が生んだ色のような気がします
Posted by さくらねこ at 2008年06月30日 01:41
つつましい性格よりも生活が

我が国の花の命は長かりし

色を変え大和撫子七変化

はじけ飛ぶ花に心を乗せて散る
Posted by 日向子 at 2008年06月30日 08:25
*さくらねこさん*
そうなのです。
カワラナデシコの花のほうが、やや濃いようです。
その色をやや控えめに
おだやかにした色に見えますね。
大和撫子らしい色みといったらいいでしょうか。
すこし見習いたい色です。
Posted by mikk at 2008年06月30日 22:42
*日向子さん*
「つつましい性格よりも生活が」
たしかに性格よりも
もっともっと生活がつましいかもしれません。
といっても、
こんなに和菓子をいただいているでしょうと
どこからか声がとんできそうですが。

大和撫子にからめて
しおらしい句かな、七変化の句かな
と思っていましたが、後者でしたね。
ちょっと当たってうれしくなりました。
Posted by mikk at 2008年06月30日 22:55
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