2008年06月13日

なえいろ − 苗色




風にそよ吹く稲の色


ひと月ほど前に田に移された稲が
若苗色から苗色へとかわりつつあります。

陽射しを見上げ、まっすぐに
天をめざすように丈を増してくると
ほっとして、うれしくて
いつの間にか見守っている心境になります。
このまま、すこやかに育ち
実りのときを迎えられますように。
そう思うとともに、気になるのは天候のこと。

このところ雨は気まぐれで
梅雨入りかと思えば、真夏のような晴れつづき。
忘れずに恵みの雨となってくれるとよいのですが。

そこに見つけた、青葉の上のひとしずく。
「落し文」です。
季節の訪れにあわせているのでしょう。
こちら仙台では
関西よりひと月遅れのお目見えとなりました。

白い粒をぽつんとのせることが多いのですが
このお菓子のは水滴のよう。
その涼にひかれて求めたお菓子です。




【苗色】
稲苗のように淡い萌黄色。卯月の頃の若草色より
淡く、皐月の頃の若苗色よりも濃い色になります。
若苗色が『源氏物語』に登場するのに対し、苗色は
平安期の文学に見られないため、若苗色より後に
生まれたのではと考えられています。かさねの色
目にも苗色があり、夏の時季に身につける色です。

posted by mikk at 20:23| Comment(12) | 水無月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
出かける気萎える雨音寝ていたい

気まぐれは男心と梅雨の空

そっと降り青葉に話しかける露

露とおき露と消えにし食べちゃえば
Posted by 日向子 at 2008年06月14日 18:40
*日向子さん*
眠っていたい週末に
ずいぶん強い地震でしたね。
出かける気がなえそうでした。
雨音がきこえる、露のしずくに目がいく
おだやかな日々のありがたさを感じます。
Posted by mikk at 2008年06月14日 22:40
なえいろ、初めて耳にする色名です。
ようやく根付いて、勢いを増すころの
稲の色合いにちなむとは、なんと麗しい
名前ですね〜
涼しげな色に、さわやかな風を感じました。
Posted by 風恋 at 2008年06月14日 22:41
自分も苗色、初めて知った気がします。
西で出会った「落し文」よりも豪勢です。
田植えも済んでいる頃ですよね、
秋の黄金の稲穂の絨毯が愉しみな…。

遅くなりましたが…、
地震真近ではなく、大丈夫だったようでなによりです。
いつもありがとうございます。
Posted by ao at 2008年06月15日 09:12
はじめまして。
和の色と和菓子に惹かれて
つい見入ってしまいました。

西東での、季節感のずれは
また風情がありますよね..
苗色、心を豊かにリフレッシュする
色ですね。

Posted by 椿 at 2008年06月15日 14:26
*風恋さん*
わずかな間に
色名が移り変わっていくなんて
情緒がありますね、日本は。
さわさわと稲が揺れるような
涼やかさをどうぞ。
Posted by mikk at 2008年06月15日 17:57
*aoさん*
皐月のころに
aoさんが「落し文」のことを
書いてくださっていたので
ひと月遅れを実感できました。
あの頃は、たまたま見かけないのかと思ったら
水無月に入ってから
あの店、この店、と見かけるようになりました。
意外に地域性があるものですね。
そんな楽しみも見つけました。
ありがとうございます。

こちらはおかげさまで
被害がありませんでしたが、
余震が早くおさまりますように。
被害にあわれた方々の心の痛みがやわらぎますように。
願うばかりです。
Posted by mikk at 2008年06月15日 18:13
*椿さん*
ようこそ、はじめまして。
気に入っていただいて、ありがとうございます。
主観ではじめたものに
眼をとめていただき、コメントをいただけるのは
ほんとうに、うれしく、ありがたいことです。
自分のノート上にまとめていたら
西東の季節感の異なりも感じることなく
過ぎていたことでしょう。
そこに気づける出会いに感謝しているところです。
和の色、和菓子、地域ごとの季節感
どこまで広がりゆくのか楽しみです。
またぜひ遊びにお越しください。
Posted by mikk at 2008年06月15日 18:26
あまりに可愛いお菓子なので食べるのがもったいない気がしますが本当は食べたいです、最近抹茶をいただいてませんので、そろそろ買いに行かなくてはと切実に思います。

いつもは地元の茶饅頭をコーヒーか庭のミント湯でがつがつと食べてます。





Posted by 元窯 at 2008年06月16日 15:30
*元窯ご主人さん*
いつももったいないなと思いつつ
残しておけないたちなので
わたしもパクパク食べてしまいます。
ご主人さんが点ててくださったお茶を
座敷から緑を眺めながら
美味しくいただいたことを思い出しています。
あのときの、りんご釉の器がずっと心に残っていました。
白い器でお茶を点てるのは、たしかに難しいですね。
でも、あまり気にせず、練習、練習と思いつつ
暮らしの中で楽しんでいます。
茶饅頭に、ミント湯もおいしそう。
近くだったらミントを摘み取る
お手伝いをしたいところです。
Posted by mikk at 2008年06月16日 18:13
生まれたての朝露のように、みずみずしい水滴がのっているようですね
毎回、こんなステキな和菓子があるんだ〜って驚きです
京都も茶道文化の地ですから、いろんな和菓子があるはず、、、
いちど見に行ってみようかな
Posted by さくらねこ at 2008年06月20日 00:56
*さくらねこさん*
京都こそ、王道のお菓子めぐりができそうです。
鶴屋吉信さんでは好きな和菓子を選んだら
目の前でつくりあげてくださって
みずみずしい仕上がりには見入ってしまうほど。
ふらりと歩いていても
お干菓子を見かけて足をとめる
そんなことが暮らしの中でできるのがいいですね。
よいものは、意外に身近にそっとあるようです。
Posted by mikk at 2008年06月20日 23:27
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