2008年04月18日

えびいろ − 葡萄色



山ぶどうの熟れどきの色


記憶が薄らぐように
忘れられてゆくものがあります。
この色名も、そのひとつ。

「葡萄」と書いて「えび」と読みます。
ぶどう色でもなく、海老色でもない、えび色。

古くは、山ぶどうを
えびかずらと呼んだことから
この色名は、山ぶどうの熟した実に似た
色のこととされています。

ぶどうの実りといえば秋ですが
かさねの色目の「葡萄染(えびぞめ)」は
四季を通じて身につけられる色。

実はこの色、光源氏が遅咲きの桜のころ
花の宴で身につけた色でもあります。
桜にえび色が際立ったであろう
その情景を思わせる色合わせを
「夜桜」のお菓子に見つけました。




【葡萄色】
黒みをおびた深い赤紫色。平安時代から王朝
の人々に愛された色で、「深葡萄」「浅葡萄」と
いった濃い色、薄い色など種類もありました。
明治時代には、茶がかった赤紫の葡萄茶が女
学生のはかまの色として一般化。葡萄茶は、早
稲田大学のスクールカラーにもなっています。

posted by mikk at 15:14| Comment(12) | 卯月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わぁ! 最初、塗りのおわんに入った水に
金粉と花びらが浮かんでいるのかと思いました

葡萄色、、なんてすてきな色あいなんでしょう!
深みのある色合いに、
あわいさくらいろと金色がとても映えていますね

しかし、mikkさんはステキな和菓子を見つけるのが上手ですね〜
自分とこで作られている小さな和菓子屋さんのこだわりの和菓子たちなんでしょうか
それとも、有名どころの和菓子なんでしょうか
和菓子屋さんのガラスケースの前で
うきうきして見ているmikkさんが浮かびます♪
Posted by さくらねこ at 2008年04月18日 21:55
わぉ〜!
こ、こ、これはワイン色ではありませんか。
美しいです〜ENOKI〜
Posted by eno at 2008年04月18日 22:30
透明感のあるえび色の菓子の中に
桜の花びらが浮かび、なんと奥ゆかしい
雰囲気なんでしょう…
光源氏にかかわるお話が、いっそうこの
お菓子をすてきにしているようです。
えび茶色…、この色のこと忘れかけて
いました…^_^;
Posted by 風恋 at 2008年04月18日 23:13
今晩わ、綺麗な葡萄(えび)色なんですね。やっぱり桜は夜?
お花見は楽しまれましたでしょうか。
そのように、色を対比させる和のイキは素敵だなと思います。
いつも、ありがとうございます。
雨ですが、楽しい週末を。
Posted by ao at 2008年04月18日 23:36
*さくらねこさん*
うきうきしながら見ているの
やっぱりわかりましたか♪
仙台はお茶が盛んで
5月には「杜の都大茶会」という催しが
都心の公園で行われるほど。
和菓子屋さんも
有名どころから小さなお店までさまざまです。
お店は小さくても、凛としたたたずまいで
丁寧なお菓子づくりをされているお店があります。
どのお店のお菓子になるかは
その時々によりますが
すべて仙台の和菓子屋さんのものです。
伊達なお菓子を、お楽しみください。
Posted by mikk at 2008年04月19日 00:41
*ENOKIさん*
ワインで乾杯するように
グラスにのせていただきたくなるお菓子です。
風味はワインではなく
ほんのり黒みつですが。
Posted by mikk at 2008年04月19日 00:44
*風恋さん*
いま考えても光源氏は、素敵ないでたち。
多くの女性の視線をあびたことでしょう。
葡萄色のことを書いていたら
山ぶどうジュースがいただきたくなってしまいました。
Posted by mikk at 2008年04月19日 00:49
*aoさん*
夜桜はまるで
ぼぉっと辺りを照らすように
咲き匂いますね。
その雰囲気を写す技がなく
ただただ見て楽しむばかりですが。
今年はしっとりお花見を楽しみました。

Posted by mikk at 2008年04月19日 00:56
おひさしぶりです。
うーん、なつかしい色です。
思わず、幼少のみぎり使っていた、あの、
サクラクレパスの「えびちゃいろ」の
ラベルを思い出しましたよ。
子供だてらに、なぜか好きでした、この色。
一番先に減って短くなるクレパスでしたぁ。
調べたら、洋名は「プラム」だって…、
やっぱり、和の色にかぎりますね。
Posted by ター坊 at 2008年04月19日 23:49
*ター坊さん*
「えびちゃいろ」のクレパスですか。
そんなに身近にあったんですね。
クレパスの和の色といえば、
群青色(ぐんじょういろ)の名前が
子どもの頃は、とてもコワモテな感じがして
深い色みも大人びている気がして
まっさらなまま、いつまでも残っていました。
いま考えると、とてもいい色なのに。
そういえば、「えびちゃ」と「ぐんじょう」の
色合わせもよさそうですね。
Posted by mikk at 2008年04月20日 22:20
えびちゃんは人気だったか昔から

遅咲きの花とて夜は匂い立つ

夜目遠目花の下ならなおよろし

すがすがし袴の乙女えび茶色
Posted by 日向子 at 2008年04月23日 15:15
*日向子さん*
気持ちのいい句ですね、どれも。
情景が浮かび、リズムがよく、
やわらかい表現が好きです。

そういえば、このまえ聞いたのですが、
自分が好きだなと思える音楽は
すべて自分にとっての宗教音楽なのだそうです。
自分を励ましなぐさめてくれるという意味において。

それは、すべてのことに通じるかもしれませんね。
川柳の心得はまったくありませんが
好きだなと思う気持ちが
いちばんでいいのでは、と思うこのごろです。
Posted by mikk at 2008年04月24日 15:56
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